土地に合わせて快適な暮らしを-注文住宅における間取りの注意点

「せっかく注文住宅で家を建てるなら、快適にしたいな」

新しいお家を建てるというのはわくわくしますし、せっかくならできる限り快適に感じるマイホームにしたいでよね。そこで間取りや家具の配置など、色々なことを悩みながらも決めていくのが楽しかったり、完成が待ち遠しく感じたりというのも注文住宅の醍醐味の一つです。

しかし、そんな快適さを実現するにあたって一つ忘れてはいけないことがあります。それは、「家を建てる土地を考慮した間取りになっているか」ということです。

・ 理想の間取りも土地によりけり

希望や条件を伝えてせっかく理想の間取りが決まっても、その間取りを思い描いているように実現できるとは限らない場合があります。それは、その間取りで家が建つ「土地」がどのような特徴を持っているかということです。

土地の特徴とは、具体的には「○○向き」と言われる方角などがあります。この○○向きとは、家を建てる敷地が面している道路が家に対してどの方角にあるのかを指しています。この方角は、例えば南向きであれば太陽の光が遮られにくいなどそれぞれに特徴があります。

このため、例えば雪の降る地域では道路が南側、つまり玄関が南側に位置することが多いため、雪解けが早いという利点があります。

また方角の他にも、土地の形によってはデッドスペースが生まれて、土地を活かしきれないこともありますので、間取りによってはその魅力がその土地では引き出されない問題があります。

・ 土地の特性を逆手にとって快適に
では、もともと持っている土地に家を建てる方や、四角い土地でない場所を購入予定の方は、理想の間取りで家を建てることが難しいのでしょうか?

もちろんそんなことはありません!発想次第でその土地の個性を生かす間取りにすれば、理想として考えていた間取り以上に満足できるお家になるかもしれません。

第一に、土地はできる限りご自身の目で見て確認しておきましょう。そのうえで、その土地の特徴を生かした間取りになるようにしていきましょう。

例えば、皆さんの土地がいわゆる「変形地」である場合、一般的な四角い間取りでは活かされないスペースが生まれることもありますね。そんな時は、そのデッドスペース部分にちょっとした特殊な施設を作ってみるなどの方法があります。坪庭や書斎など、広いスペースを必要としないものであればより特別な間取り、家にできますね。

いかがでしたか?このように、間取りを決めたら本当にその土地に合うのかを確認することが大切です。土地の向きや形によって思い描いている通りにならないかもしれない間取りも、逆にその特徴を生かすことで、魅力的で、思い入れの強いお家を目指しましょう。