新築の家を建てたいと思っていらっしゃる方に質問です。
実際に住めるようになるまで、どのくらいの期間かかると思いますか?
注文住宅で家を建てようと思うと、実は、かなり時間がかかります。
今回は、福島の専門業者が、新築の家を建てる期間についてお話ししていきたいと思います。
■新築の家を建てる期間
〇大まかな住宅のイメージづくりと予算(1か月から3ヵ月)
住宅イメージと予算に費やす時間は人によって様々ですが、1か月から3ヵ月くらいを目安にしておくと良いでしょう。
最初にするべきことは、大まかに住宅のイメージを思い描くことです。
・どのような家にしたいのか
・自分にとって譲れない条件とは何か
・どのエリアに建てるか
・最寄り駅との距離、会社や子どもの学校との距離
・交通やコンビニ、スーパーなどの利便性
など大まかな部分を決めていきます。
次に予算を立てましょう。
住宅に掛かるお金は、家の工事にかかるお金だけでなく、土地代や業者との契約代など、意外にお金がかかるので、「予算=家を建てるお金」という考えは捨てるのが良いです。
土地代を除けば、予算のおおよそ7割が家を建てるためのお金で、他の3割が家を建てる以外に支払わなければならないお金だと考えておいてください。
〇土地を探す(3か月から6か月)
住みたいエリア、コンビニやスーパーなどの利便性、最寄り駅との距離や自分がどうしても譲れない条件を考えながら土地を探します。
土地がなかなか見つからない場合は、結構時間がかかってしまいます。
土地が見つからずに長期戦になることを避けるためには、土地探しのポイントに優先順位をつけて、優先順位が低いものは妥協するなど工夫するのが良いです。
最適な土地を選んだら、土地を契約します。
〇住宅設計(2ヵ月から9ヵ月)
大まかに住宅イメージを考えましたが、今回はもっと具体的に考え、設計します。
大きい項目から小さい項目へと考えると、うまく決まりやすいです。
住宅のこだわりについて、例えば以下のようなものがあります。
[大きい項目]
・吹き抜けがほしい
・断熱性・気密性が高い家にしたい
・西洋風のデザインにしたい
・和室を作りたい
・天然素材の家にしたい
[小さい項目]
・キッチンの場所や収納の仕方
・子ども部屋をどうするか
・家事動線を考えたコンセントの配置
・どのような家具をそろえるか
などがあります。
新築で家を建てる場合、家にまつわる全ての項目を決めなければならないので、非常に長い時間かかります。
〇建築工事の請負契約・建築確認申請(1か月から2ヵ月)
施工の請負契約には、「工事請負契約書」「工事請負契約締結書」「見積書」「設計図書」の4つの書類が業者から渡されるのですが、契約日に全てを一度に確認するのは難しいので、事前にコピーをもらっておくとよいでしょう。
〇工事(4か月から6か月)
設計に沿って工事を行います。
木造やコンクリート造りなどの造り方によって工事期間に差が出ることに注意してください。
〇引き渡しと入居(1か月から3ヵ月)
引き渡しの前に、施工会社の担当者や管理者と一緒に建物に不備がないか確認し、不具合があればいつ修理するか相談します。
また、特定行政庁もしくは第三者機関による完了検査もあり、これが終われば、全ての手続きは終了します。
■おわりに
家づくりをゆっくりされる場合1、2年かかるようです。
また、できるだけ早くしようとしても半年以上はかかります。
新築で家を建てる際は、時間に余裕を持って行うと、理想の家が完成し、満足の行く生活が送れるでしょう。
しっかりと準備して、新築計画を行いましょう。